こんにちは、Mistirです。
突然始まりました新コーナー!
「Mistirの映画紹介」です!!!
このコーナーでは、AmazonプライムやNetflixで気軽に今すぐ観られる面白い映画を、さらに面白く観るためにMistirくんが重大なネタバレを避けながら面白おかしくサクッと紹介していこうと思います!
何故藪から棒にこんなこと始めたかって?
僕がこういう感じの記事読みたかったからだよ!だから書くんだよ!カッコイイだろ!
ってことで早速初めていきましょう!
『愛の渦』はどんな映画?
記念すべき第一回はこちら!
Amazonプライム配信:あり
Netflix配信:あり
あらすじはこんな感じだよ!
閑静な住宅街にあるマンションの一室。バスタオル1枚で気まずそうに思い思いの場所に座っている男女8人。終始俯いている暗いニートの男、茶髪のフリーター、真面目そうなサラリーマン、工場勤務の太った男、メガネの女子大生、気の強そうな保育士、可愛らしい今どきのOL、大量のピアスを付け、痩せすぎの女。社会では友達関係にはなり得ない、バラバラな風貌だ。ここは「セックスがしたくてたまらない人たちが集まる」店。行為に及ぶまで、ぎこちないやり取りがあるが、一度してしまえば、欲望は気持ちいいほど剥き出しになっていく。しかし同時に、「やりたい相手」と「やりたくない相手」、それにともなう駆け引きや嫉妬など、それぞれの本音も露わになっていく。そんな中、ニートは女子大生に特別な感情を持ち始める。(C)2014「映画 愛の渦」製作委員会
……
当然R18の映画なので、記事および映画の閲覧は皆様の良識にお任せいたします。
……
一発目から癖が強いわ!!
って思われた方も多いと思う……
でもちょっと待って欲しい!ブラウザのタブを閉じるのは少し待ってくれ!
確かにこの映画はほぼほぼポルノ映画だよ。正真正銘のR18映画だ。それは認めよう。
だけど「愛の渦」とかいうタイトルの割に……
めっちゃ笑えるのである。
その上、ごく一部除いてあまりエロくない……
それに「愛の渦」とかいうタイトルなのだから結構陰鬱な展開になってしまうことを想像される方はいらっしゃるかもしれない。僕もそうだった。
だがこの映画は違う。
意外なことに、結構爽やかなのである。
だけど、「意外と爽やかに終わったなぁ」と感じてると
……最後に結構重いパンチが「ガッ」とくる、そんな映画だ。
そしてその「パンチ」こそがこの映画のほぼ全てだったりする。
とはいえラスト以外のシーンも面白い。
ということで、実際にどんな映画なのか紹介していこう。
ストーリー紹介
Netflixで観られるこのメインビジュアルが全てだ。
……うわぁ(ドン引き)
ちなみに男性はこのお店に入るのに2万円払うシーンがある。まぁまぁリアルな金額だ。「現実にこんな可愛い女の子ばっかり集まらないだろ!」という突っ込みに関しては映画内である程度の解答が提示される。
それにしてもこういう映画で新井浩文(上段左から2番目)がこっち見てるだけで笑えるのホント卑怯だよね。
新井浩文こういう役似合いすぎるねん。知ってる限りこういう役……セックスやたらするクズ役めっちゃ多いぞ……
ビジュアル的にも重い展開になりそうではあるけど、意外とそうはならず……
とにかく笑えるのだ。笑える理由は……
「クソみたいに繊細なリアリズム」である。
この映画、そもそも原作が演劇らしく、演劇をそのまま映画化したような映画なのだ。
観ていても明らかにそれが分かる。
大傑作『12人の怒れる男』のような、たった一つの場で全てが進行するタイプの映画なんですね。
このバスタオル巻いた男女たちがとりあえず一つの部屋に集まった後は、アホみたいにリアルに時間が進む。
だってさ、実際にセックス始まるまで35分くらいかかるんだぜ?
それまで何故か男性は男性同士で話し始めたり、女性は女性同士で話し始めたり、トイレに中座したり、すっげぇグダグダの中で時が動く。
そのグダグダ感がまさにリアルなのだ。
人によっては冗長で観てられないと思う方もいるかもしれない。
でも多分、ここで笑いながら観られた人は最後まで楽しめる。
登場人物紹介に移ると、とにかくみんなキャラが濃いのね。
主人公はコミュ障のニート(池松壮亮)。
この主人公、同じくコミュ障ヒロインである女子大生(門脇麦)にガチ恋してしまうのである。
この門脇麦さん、野暮ったい髪型とメガネで過剰に隠してるけど、実際滅茶苦茶可愛いです。
ホント可愛い。画像検索して僕がガチ恋しそうだよ。危ない危ない。
実際のところ「やたら脱いでるけど実は全然エロくない」って感じのこの映画で、舐め回すようなカメラでおっぱいが撮られるのはこの子だけだったりする。
めっちゃ綺麗なおっぱいである。
で、この「ガチ恋」こそが中盤以降のトラブルの引き金になるんだけど、実は『愛の渦』ってタイトルに見合うほどにはドロドロにはならない。
さて。
この映画はもうひとりと一組、特に面白いのがいて……
まず一人目が俺らコミュ障童貞デブ(駒木根隆介)である。
これは別に僕が彼に罵詈雑言をぶつけているわけではなく、この映画の中で明言されていることだ。
当然かもしれないが、たった一人を除いた女の子は彼を露骨に避ける。
で、彼自身も「同情に値するいいヤツ」かというとそうではなく、割とクズだったりする。
……彼の運命やいかに!?
というところにも注目してご覧頂きたい。
で、もう一組中盤でとても濃いカップルが途中入店して、ちょっとドロドロし始めていた空気を変えてくれる。
それが。
この汚い森山未來(柄本時生)と体重100キロくらいありそうな女(信江勇)のカップルである。
……念のため丁寧に書いておくが、汚い森山未來役はもちろん森山未來ではなく、俳優の柄本時生だ。
森山未來と似てるとは結構言われてる方みたいだが、僕はこの映画観ながら割と本気で
「えっ森山未來ってこんな汚い役できるの……ってかこれ森山未來なの……?」
と困惑しながら観ていた。
このカップルが露骨に空気を変えてくるのだが、本当に笑えるのと、色んな意味で「うわぁ……こういうカップル実際にいそう……」っていうクソリアリティを醸し出してるから必見だ。
そして結末へ
何度も言うけど、『愛の渦』ってタイトルの割には結構パンチの軽い作品だ。
はっきりと言ってしまえば、「すっげぇ暗い映画観てどん底みたいな気分になりたい」って人には全く向いてない作品だ。
だからラスト15分くらいまで観てちょっと拍子抜けしてしまうかもしれない。
この映画って基本的に変に「リアル」ではあるんだけど、元が演劇だからなのか理由は分からないが適度に戯画化されていて、あっさり消化できるようになってる。
一方で……
ラスト15分、最後にでっかいのが来る。
ただそれも「愛がもたらす渦」という感じではなく、なんというかもっと……
性やら恋愛やら、あるいは人間の「ド本質」みたいなものをグワッと突きつけてくるのである。このラスト15分を観ただけでもこの映画を観てよかった!と心底言える。
つまるところ、『愛の渦』の「渦」は「全てを飲み込む強大な渦」ではなく、「とにかく色んな形でぐるぐるいろんなものを巻き込んでいくよくわからない渦」なのだ。
そう思って観てみると、結構色んなものが描かれた映画だと思う。
ということで……
みんなで爽やかな気分になれる愉快なシリアスコメディ映画のご紹介、いかがでしたでしょうか!
今週末はこれで決まりですね。
家族やカップルで楽しみましょう!
お読み頂きありがとうございました。
ではまた次の記事でお会いしましょう!