Midnight Note

明日はどこまで行こうか

俺の情緒をぶっ壊した『イースVIII -Lacrimosa of DANA-』について語らせてくれ (1万字超)

語らせてほしい、イースVIII -Lacrimosa of DANA-、以下イース8というゲームを。
途中まではネタバレ無しで語る。

ここ2ヶ月ほどイース8というゲームにハマっていた。
いや、ハマっていたという言葉は不適切だ。
しばらくイース8は俺のメンタルの全てを担っていた。

……まぁ厳密に言えばキャンプや酒なども楽しんでいたので、イース8以外何一つ人生を楽しんでいなかったかと言えば流石に誇張なのだが、少し危ういところまで入りかけていたのは事実だ。

少しこちらの記事と被る部分もあるのだが、クリア後の感想も含めて徹底的にイース8というゲームを語りたい。

midnight-note.com

結論としては「正真正銘の神ゲーで人生最高のゲームの一つだが、ある一つの要素のおかげで脳をぶっ壊されるまでには至らずに済んだ(=壊れたのは情緒だけで済んだ)」という感じだろうか。
それでは語ろう。

と、その前に。
今セール中なので買いましょう。
少しでもグラフィックが綺麗なPS5版をオススメしたいところだが、Switchでも良い。
実際筆者がプレイしたのはSwitch版である。

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きっかけ

そもそもなぜイース8を始めたのか?
そのためには原神というゲームについて解説する必要がある。


genshin.hoyoverse.com

無料でできるオープンワールドRPGで、とてもスケベ……可愛く魅力的なキャラクターとスタイリッシュなアクションが魅力のゲームだ。
筆者は何時間かプレイしたのだけれど、魅力を感じながらものめりこめなかった。
ソシャゲ起因の複雑なシステムや味気ない会話が理由だ。

もっと会話が楽しくて、ゲーム性がシンプルで、それでいてスタイリッシュでキャラが魅力的なJRPGは無いものだろうか?
とChatGPTなどに相談していたら、一つのゲームにたどり着いた。

イース』。
その名は聞いたことがあった。

だがやたらとシリーズが多く、どこから始めれば良いのかもよく分からないそのゲームのことを僕は『信長の野望』のごとき一見様お断りゲームかと思いこんでいた。
……いや、『信長の野望』が本当にそういうゲームなのかはわからないが、要するに「シリーズが多すぎて敷居が高かった」ということだ。

だが、どうもイースシリーズは時系列がバラバラでどこから始めても良いらしいし、玄人向けゲームでもないらしい。
さっそく最新作の10を確認する。

 

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ヒロイン可愛いなオイ。
よっしゃ買おう。

……ん?
……んん?

……。
Switch2じゃねえか!持ってねえよ!

どうもイース10のUpdate版であるProud NORDICSはSwitch2でしか出てないらしい。
仕方ないので過去作から始めることにする。
イース9は少し他シリーズと毛色が違うらしい。

イース8は……おっとこれは。


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ヒロインの衣装スケベすぎませんかね。
以下、画像は一部を除き公式サイトの引用またはプレイ時のスクリーンショットです。

評判もすこぶる良いし、よっしゃ買ったろう。
ということで40時間ほどプレイし、ようやくクリアした。

はじめの総評

各項目を最高星5つで評価すると、以下のようなところだろうか。

ストーリー: ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
世界観: ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
音楽: ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
グラフィック: ☆☆☆☆
アクション: ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
システム: ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
キャラクター: ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
えっちさ: ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 

総合評価: ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

つまり総合評価は5点満点中21点というところである。
本当は29点くらい出そうだったのだが21点に留まった。
では各項目について各論を述べていこう。

その前に、ここから先はネタバレを避けられない。
未プレイの方は今すぐ引き返してイース8をプレイしてください。後悔はしないので。
まあ本格的なネタバレは後半に回すので、途中までは微ネタバレ許容であれば読めるようにしておきます。
本気のネタバレが始まる際には警告します。

ストーリー

非常に重要なのであとで語ります。

世界観、グラフィック、音楽

最高ですね。
「船が漂流して無人島でサバイバル!」という荒々しいイメージと、タイトルやOPのダーナの儚さのミスマッチがたまらない。

一貫して荒々しさと儚さがずっと混在してて、なんとなくだけど「いつか来る終わり」みたいなところにずーーーーっとフォーカスされてるような感じがあるんだよね。
それはストーリーを進めながら確信に変わったし、メインテーマの一つだったように思う。

このゲームはテーマが複数ある気がしている。
明言されたわけではないのだが「進化と淘汰」「出会いと別れ」「人の使命」あたりなのかなと。
詳しくはストーリーを語る際に改めて語るが、序盤のセイレン島の荒々しさ、ジャンダルムを越えたあとに見えてくる廃墟となったエタニアの壮大さと切なさ、終盤に至るまでの神々しさ、全部が上手く噛み合っていたように思う。

MVPはやっぱOPのメインテーマですよ。

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なんていうか美しすぎるし滅茶苦茶耳に残るんだよな。
ダーナの精神性をあまりにも強く表している。
好き。

グラフィックはさすがに10年近く前のゲームなので、そこそこ。
美麗とは言い難いが、Switch版でも楽しむことができた。

アクションとシステム

めっちゃ良い。
バトルはあらゆるアクションゲームの最大公約数のような感じなのだけれど、シンプルながらスタイリッシュでテンポが早く奥が深い。
特に秀逸なのがフラッシュガードとフラッシュムーブのシステム。

要するに「ジャスガ」と「ジャスト回避」なのだが、これがよく考えられている。
凄いなと思うのだが、このゲームにはガードが無いのにジャストガードがある。


なんのこっちゃと思われそうだが事実なのである。
攻撃ジャストタイミングで「ガード」すればフラッシュガードなのだが、それ以外のタイミングでは「ガード」に効果がない。

これはどういうことかというと、フラッシュガードはハイリスク・ハイリターンなのだ。
フラッシュガードに成功するとこちらの攻撃はしばらくクリティカルになる。
一方ジャスト回避……フラッシュムーブは、失敗しても「回避」には成功することがあるが、しばらく攻撃がクリティカルになるボーナスはない。
つまりローリスク・ローリターン。

このあたりのトレードオフがゲーム的に上手く考えられていて、ストレスなく楽しめる。バトルだけではなく全体的に「ストレスがないゲーム体験とは?」を非常に強く考えていたのだろうなと思う。

キャラ

さて、ここからネタバレ全開で語る。
未プレイの方は全力で引き返してください。











まずキャラの総論から。
全体として魅力的過ぎる。
デザインも内面的精神性も、嫌いになれるキャラがほとんどいなかった。

ということで語っていこう。

アドル

我らが主人公。

FF的な喋る主人公でもなく、ドラクエ的な喋らない主人公でもない中間的主人公。
びっくりした。
こんな折衷案があるのか、と。

さらに言えば、自分がRPGに求める主人公像のど真ん中だった。
3DのRPGって、喋らない主人公の場合プレイヤーの意思とやってることがあまりに乖離する場合がある。ドラクエ11などが顕著だったのだが、主人公が不自然な行動をする時に気持ちがついていかない場合があるのだ。
そういうときは「ちゃんと喋れ!!」と思う時がある。

一方で「喋る系主人公」の場合、主人公が好きになれるかどうかに結構大きな差が出てきてしまう。
アドルは本当に両者のど真ん中で、かつ、「喋る系主人公」と解釈したとしても熱血冒険家という感じで好感要素しかなかった。

もう全てのゲームの主人公全員こいつで良いんじゃないか。(大暴論)

問題は、こいつが主人公である以上全ての冒険に確実に毎回別れが訪れるんだよな……
こいつがちゃんと嫁を設けてるビジョンが見えないぞ。

後述するが、このゲームは確かにRPGにおける「出会いと別れ」についてひとつの「解答」を見せてくれたゲームだ。
だから別れは否定されるべきものではない。
とはいえ毎回毎回だとキツイのも事実だぞ。

ラクシャ

はい好き。大好き。
ツンデレ堅物スタイル抜群ファザコン博識没落貴族令嬢。
属性多すぎだろ。

このゲーム、ラクシャに限らず基本的に属性過多なんだよな……。
それでも好き。
出会いがラッキースケベってとこもポイント高い。なんとベタな。

でも、ゲームが進むにつれてただの属性過多ではないことが分かってくるんだよね。
ツンツンしてた理由も明確だし、だんだん柔らかくなっていく過程も良かったし、何よりキャラクターとして本当に成長しているということが自然に表現されてて、大好きになってしまった。
ただお父様大好きという意味ではなく、しっかりと「ファザコン」であるのも良かった。
そりゃ複雑な感情も抱きますわな。

そして。
EDでヒュンメルに求婚したらしき描写がされていて唐突に脳が焼かれた。
まあアホの赤髪冒険家は結婚相手には不適すぎるため仕方ないのだが。

なお、基本ラクシャにはSwitchで最初から付属しているDLCの「エタニアン・スカラー」を着せていた。

いくらなんでもエロすぎるだろ。
ダーナ加入後は画面がスケベさでうるさくなったので戻した。

なお、これでも作中ツンデレランキングでは2位であり、1位は憲兵のマッチョである。

サハド

ダーナという絶対的存在を除けば、ある意味最もイース8らしいキャラなんじゃないかなと思っている。
なんで情けない感じで逃げ惑ってた漁師のおっさんがプレイアブルなんだよ。
どんな判断だ。

……なのに好きになっちまうんだな、これが。
序盤、大雑把なサハドと堅物のラクシャで凄いバランスが取れてた。
パーティメンバーがそろった後はリコッタとサハドでずっとボケてた印象。
おっさんと幼女でなんでノリが合ってんだよ。

ヒュンメル

だから属性が多いんだよ!
その見た目とキャラで天然かよ!

一番よく分からないキャラだったはずなのに、後半に「ただの天然だった」って判明していくのはもはや叙述トリック。
意味深な離脱イベとか「天然さとプロフェッショナルの融合」で全部説明するゴリ押しスタイルやめてくれ。
好感度イベントで過去が分かって納得できちゃうのも凄いよ。
お前もうMVPだよ。OPの次に。いやMVPはダーナか???

リコッタ

なんで幼女すらなんかえっちなんだよこのゲームはよ!!!

ぜってぇこのゲーム、ド変態が制作者の中にいる。

そして相変わらず属性多いし。
鈍器振り回す武士系幼女とか好きにならねえわけねえんだよな。

ダーナ

割愛。
長くなりすぎる。
後で語る。
でも語るタイミングなさそうだから先にこれだけ言っておくと。
初めてルミナススタイルの立ち絵見た時、美しすぎて5度見しました。
二次元キャラで5度見したの初めてかもしれない。

サブキャラたち

サブキャラと言いつつ全然サブじゃねえ人たち。
特に好きだったのは鍛冶師のカトリーンさん。

プロフェッショナルな頼れる姉さん。
最初はあまりにもエロすぎる服装にしか目が行かなかったが、相対的にこの人の服装が普通に見えてくるからイースの世界の人々は何か性に対する感覚が日本と違うのだと思う。

それはそうとイース8を象徴するキャラだと思うんだよな。
間違いなくイース8は「各々が使命を果たすこと」がひとつのテーマになっている。

だから島で使命を果たす気がなかった人は(船長を除き)「故人」枠に入っていくわけで。
全員がちゃんと自分の使命を果たそうとするからこそ、好きになっちゃうし、ゲーム世界の住人なのに頼りにしちゃう。
あるいは応援してしまう。

カトリーン姉さんもこれだけしっかりしてるのに、名家特有の重責とか自分の未熟さとかいろいろなものを噛み締めている。
ここまで「まっすぐ生きてる人」って創作にもなかなかいないよ、って人ばかり出てくる。
眩しい、本当に眩しい。

ストーリーと「なぜ俺がここまでイース8を愛するに至ったか」

さて。
このゲームは間違いなくダーナのゲームなわけだけど、もうなんていうか、最初から展開を大分察していた。
正直に言おう。
ダーナが概念化することすらゲーム開始時点で半ば察していた。
自慢できることではないが、熟練のオタクであれば最低でもダーナと別れることを察するだろう。
それもただ「アドルが冒険者だから」という以上の理由で。

この美しくて儚いタイトル画像、BGMからの。

これ。
俺ね、もうここで泣きそうになってた。
いやもうこんなん絶対に泣くやん。
絶対に泣くことが分かってるやん。

だから神BGMと名高いSunshine Coastを最初に聴いた時「なんかフィールド曲思ったより元気一杯だな!?」って思ったレベルである。

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むしろもっと全体的にしっとりしているものかと思っていた。

特に序盤は明るく楽しく、時にはバカバカしいノリで進む。
というか本当にストレスフリーで「漂流者の不潔さのせいで伝染病が!」みたいな悪い意味のリアリズム展開はなく、みんななんかパリッとした服着てるし、サハド以外臭いそうなやつはいない。
女性陣が臭うならそれはそれで興奮する。

良くも悪くも本当に「ストレスフリーなゲーム」を楽しませてくれていた。
あ、途中の某先生のイベントについては後述します。

で、ダーナが本格的に合流してくるところから悲劇やら別れの匂いが強くなってくるんですよ。
ダーナはこの世で一番素晴らしい二次元の女性だし、もうなんかもう全てが尊いわけだが、「明るい結末」は見えない。

でも、僕が本当に惚れてしまったのはダーナそのものというよりは……
本当の本当にこのゲーム、最高だって思ったのはオケアノス倒したあとにダーナが一人で離脱するシーンなんですよ。

「緋色の予知」で別れを確信してしまったダーナ。

これに対するサハド。

いやね。
もうこれ、「答え」じゃないですか。

僕、この世で最も素晴らしい映画、あるいは少なくともその中の一つは『クレヨンしんちゃん オトナ帝国の逆襲』だと思ってるんだけど……

なんでこの映画が素晴らしいかって、「人はどうノスタルジーと向き合うべきか」という難しすぎる問いに対する「解答」を与えてるからなんです。それも100点満点の。

ここでサハドが言ってることってまさに「答え」だなって。
ダーナのような悲劇を内包したヒロインに限らず、「全てのRPGと冒険」に対する明確なアンサーだなって。
俺、スクショ取るためにギャラリー見返して泣いてるもん今。
泣きながら書いてる。

この瞬間、ダーナっていうとりわけ特別なヒロインが存在することは大大大前提ではあるんだけど、ラクシャもサハドもヒュンメルもリコッタも全員がかけがえのない存在になるわけですよ。
もうね、ここで決心した。
俺は絶対この結末を最後までちゃんと見届けるって。

なお、その決意が強くなりすぎて迂闊な気持ちではゲームができなくなり、しばらくプレイができなくなりました。(実話)

ラストバトル、そして許せねぇ点

それだけ大絶賛しているイース8だが……
許せねぇ点がある。
いや、むしろ許せねぇ点あってくれてありがとうと言いたい。
それが無かったら、俺は本ッッッッッッッッッッ当にセイレン島の思い出から帰ってこれなかったかもしれない。

だって許せねぇ点が許せなくなかったら、僕のマイベストゲームであるMGS3とかゼルダの伝説時のオカリナを超える人生最高のゲームだったんですよ、ダントツで。
許せねぇ点のおかげでMGS3とか時のオカリナと同格になりました。
……いや、やっぱちょっと上か??どうだろう?

それはそうと。
その許せねぇ点を語る……その前に。
ちょっと寄り道させてくれ。

アイツのこと

アンタ浮いてるよな????


いや……ね?
さっき言った通り、このゲームのメインテーマに間違いなく「使命」はあるから、そういう意味では意図はよく分かるんですよ。
人の命を救うはずの「医者」がよりにもよって「名無し」として命を奪う。
最も使命感を抱いていたであろう船長の。

ゲームとしても、漂流島がなんだか平和すぎてボケ始めてきたあたりだったから必要な展開だったと思う。
さらに言えばストレスフルな人狼展開を引きずるのはイース8に合ってないから、ささっとテンポ良く終わらせてくれたことも素晴らしいと思ってる。

けどさ。けどさ?
お前やっぱりおかしいよ。

やたら強いとはいえ普通に小物なのでこいつに船長殺させる意味あったか?
本当に?
とは思う。
まあでも大物だったら大物だったで、「好きになったと思ったら殺人鬼だった」みたいな展開はこのゲームにはノイズだと思うけど……

気を取り直してラストの展開について

まず大前提として。
表ラスボス、「テオス・デ・エンドログラム」について。
こいつと戦うに至る流れ……

最高でした。

誰がどう見てもラスダンと分かる見届けの丘で進化の護り人たちの想念を解放し、全ての思いが詰まった剣を手に入れ、最奥地のラスボスへ。
そのラスボスは「進化の理」。
人間が抗うために、理それ自体をぶっ壊す。
ダーナの思いを乗せて……

……。

最高じゃないっすか……。

いや、もちろん細かい気になるところはあるよ?
進化の護り人たち、結局めっちゃラクリモサ恨んでるやんけとか色々。
冷静に考えると色々。
でも、そんなことどうでもいい。
全てが結末に向かっていく中で、あのBGMが聴こえる。

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もうね、これ聴くだけで涙出るんだよ!やめろよ!!!!

そしてラスボス戦。

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本当に「全て」が詰まっていた。
そして最後の、最高のエクストラスキル……
多分だけど、あそこでRとL押すのためらった人いると思うんだ。
「これで終わってしまう」って。
俺のことだよ。

それでも決着をつけ、世界が崩壊し……

エピローグ。
アドル以外、皆がダーナのことを覚えていない。
というか世界が改変されている。

正直、読めていた。
なんとなくだけど。
だいたいまどマギとかその辺のせい……オタクが積み重ねた負の教養のせいだと思う。

それはそれとして。
このとき、筆者(33歳独身男性)、どうなってたと思う?

ボロッボロ泣いてました。
いや、ここは感動シーンでもなんでもない。
多分このあと出会いにいくシーンもあると思う。メタ的に。
でもなんかもうそんなの関係なかった。
一時的にでもダーナがみんなの記憶から消え去ったっていう、もうなんかそれだけでもう涙止まらなくなって、もうあのときの俺は本当にイース8に入り込んでた。
33歳独身男性、最近の悩みは知人が子供の写真をことあるごとに送ってくることです。

それはそうと、ダーナに会いに行かないといけないからゲームを進めるわけじゃないですか。
なんか知らんけどダーナはやっぱり概念化してるし、理由はよくわからんがなんか変なとこに行かないといけないらしい。
それならばと行ったらなんか変な生物がいるわけですよ。

これが真のラスボス、「はじまりの命」なわけなんだが……

これを見てほしい。

 












……。



戦っちまってもいいものなのか?
「戦っちまってもいいものなのか?」?
……。


「戦っちまってもいいものなのか?」ァ!!!??




あのさ。
あの完璧だった表ラスボスの後に「殴っていいか不明瞭なやつ」をラスボスにするなよ……
気持ちよく殴らせてくれよ……
「ダーナは俺が救う!!!」「ダーナに早く逢いたい!!!!」って感情で殴らせてくれよ!!
なんで「こいつ殴っていいの?」って思いながら殴らないといけないんだよ!!!

テオス・デ・エンドログラムは違うんだよ。
確かに殴ったら世界がどうなるかわからない、けれど殴らなかったら少なくとも人間が滅ぶことは確実なんだ。
だったら殴るしかねぇよなぁ!?

でも「はじまりの命」は違うじゃん?

例えばだけどダーナは大樹の残留思念的なものに囚われちゃったとか、そういうのじゃダメだったの?
シンプルにダーナを最後に助けに行く、じゃダメなの?

いや、もしかしたらもう「世界を救う」とか大義名分じゃなく、ただただ「ダーナに出会うため」の戦いを演出したかったのかもしれんけどさ……
おかげで「なんでこいつと戦ってんだ?」と「はよダーナに会わせろ」の真ん中でグダりながら戦うことになり、屈指の名曲「A-to-Z」に集中できなかった。

www.youtube.comそして一度負けた。普通に強いのなんなの?
まぁ、そこまでは良いよ(良くはない)。

それ以上に許せねぇところがある。
その後だよ。

もう俺が書かなくても大体他の人が書いてくれてんだよな。

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いや納得できるかーーーーーーーーーッ!!なにがだ、なにがDana Foreverだよ!!ただひたすら他者のために戦い続けたダーナが迎える結末としてこんなんあんまりだろ!エタニア人として世界に取り残されて人類と共に生きるのは難しいだろうことは分かるけどこっちはダーナの好きなものも知らないんだぞ!無人島にいながら外の世界とのつながりが見える作品っていったけどダーナと繋がる世界はあの島に残ったエタニアの残滓だけってことかよくそ!!冒険を通してアドルに惹かれつつあったのも「進化の護り人として次代の護り人を選定していた」と定義されて人並みのさあ!感情もさあ!!今更だけどアドル以外のパーティメンバーは誰もが「家族」に連なる文脈があり人生の指針にしてる環境においてダーナは幼い日に救えなかった母親に対する自責の念に突き動かされ続けているの容赦がなくってさあ!!この「ヒロインを万力でギリギリ締めあげて心身ともに耐久試験しながら零れ落ちた一筋の輝きを尊ぶ」シナリオ運びの癖が強くない?ってひっくり返っちゃったよ。というかラクリモサによって人生はおろか文明単位で滅茶苦茶にされたダーナが今度はラクリモサを司る神になるってどういう了見だよ!「だから見せてね。ダーナちゃんの涙の日ラクリモサ・オブ・ダーナを!」ってこと!?あんまり舐めたこと言ってると簀巻きにしてオケアノスの巣に沈めてやるからな

マジで、マジでなんなん。
いや、ね。
ダーナの運命が壮絶なことになることは予測してたよ?
そうじゃないとOPに繋がらないもん。

でもさ。
でもさ。
でもさぁ!!!!!
あんまりすぎるだろ!!!!!

だってよォ、ダーナはエタニア人を救えなかった分、対象が他の種族であっても「ラクリモサという悲劇を」止めるためにあれだけ頑張ったんだよ?
多分ダーナは種のトップが人間じゃなくてもラクリモサ止めるために全力を出してた。

なのになんで次のラクリモサを負わせるみたいな過酷過ぎる運命背負わせるんだよ。
そこは今まであれだけノンストレスでゲームさせてくれたんだからさ、「ラクリモサはなくなったが新しい進化の秩序を見届ける存在が必要になった、それを進化の護り人とダーナに担ってもらう」とかでいいじゃん!!

なんで……なんでそこで素直に、爽やかに別れさせてくれないの??
なんで??
なんで急に鬼畜になったの??

こっちは何度も言うけど覚悟はしてたんだよ。
ダーナは古代の存在だし、漂流島から戻ったらアドルは少なくともどっか行くし、なんか進化の護り人として永遠の命与えられちゃってるっぽいし、別れは何度も言うけど何度も言うけど大前提だったよ?

けれどそんな苦しめるなよ!!ダーナを!!俺を!!!!!
ていうかダーナ、お前もさすがにもうちょっと苦しめよ!!!!
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!
うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!

そんな結末だったら……
もういっそ……
エアランあたりと結婚してほしかった……
だって見たいだろ?君ら。
なんか知らんけどラクリモサ終わってダーナは普通の寿命になったっぽいです、独身のエアランとなんか知らんけど結婚しました。
……あいつ独身だっけ?多分独身だろ。知らんけど。これだけこのゲームこれだけ好きなのに忘れたわ。

なんか知らんけどエアランはその器用さで手作り婚約指輪をダーナに送ったそうです。エアランのツンデレが炸裂しました。
そのときのダーナの反応、見たいやろ?
俺は見たい。

っていうかもうアドルと結婚しろよ。
シリーズの整合性?知らん。
これだけ魅力的なヒロイン作ったのが悪い。
ファルコムが悪い。
ファルコムが憎い。
許せねえよファルコム。
ありがとうファルコム。
俺と結婚してくれ、ダーナ、いや、ファルコム。

……。
ああ……こうやって人は二次創作にハマるんだな。

それはそうと。
やっぱりあのエンディングは酷だよ……

だから5点満点中29点くらいのゲームだったんだけど、その一点で大幅減点し、5点満点中21点のゲームという判断をした。
100点満点で言えば420点だね。

えっちさ

最後にこのゲームのあまりのえっちさを語ろう。
錯乱して疲れてるんです。

まず、ダーナさんね。

えっちすぎるって。
そのえっちさで大樹の巫女は無理でしょ。

……と思ったら大体のエタニア人、男女問わずこんな格好してるんだよなぁ……

っていうか全体的に露出度の平均が高い。
イラストだとなんか5割増しくらいで巨乳になってるし。

けれどね、このゲームの何が素晴らしいって巨乳に頼ってないんですよ。
下乳だったりのエロスが……

……

……いや、普通にあのエンディングのこと語った後元気にこのゲームのエロスについて語るの、キツイな……
えっちなシスターのえっちなシーンかな?と思ったら本当にえっちになるシーンの話とかしたかったんだけど……
オラ、想像よりダメージ食らってたみたい……

このままだと俺はキルゴール先生になってしまう。
……今更だがキルゴール先生ってKill Goal先生?
そんな安直な名前……いや、このゲームにはタナトスってやつもいるし。

もういいや、総評に入ろう。

シメの総評

感情はぐっちゃぐちゃですが、それでも……本当に。
本当に、本当に……良いゲームだった。
ラストはやっぱ良くないと思うよ?

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許せねぇよこのオウムがよ……

それでもダーナに会えて良かったと思うし、セイレン島の体験は本当に「俺の人生」だった。

もうね……なんなんだろこの感情。
なんか上手く言えねえや。ごめん。もう何も言えねえ。

色々言いたいことあったけど結局スタッフロールのここでボロ泣きしたしな。

最高のゲームだったよ、やっぱり。

結論

俺はイース8を愛してます。
元気が出たら9やって、空の軌跡リメイクやって、Switch2買えたら10やります。