8年ほど前にこんな記事を書いた。
煽るような内容が嫌いになってきた今日このごろ、もし今↑の記事を書くならばこんなタイトルにはしないだろうなと思う。
けれど↑の記事で書いたことが嘘偽りだったとは微塵も思っていない。
要するに、ジェットストリーム・プライムという実用性が非常に高いボールペンには、青いおもちゃの宝石のような見るに堪えない飾りが付いていたのだ。
で、それが取り外された商品がだいぶ前に発売されていた。
詳しいレビューは以下のブログが詳しい。
タイトルをお読み頂きたい。
「ダサい青石消滅で劇的進化」である。
直球過ぎて笑えてくる。
どれだけ嫌われていたのか……。
そんな中、最近に至っても筆者の『日本一残念な商品(以下略)』の記事が結構読まれており、少し申し訳なく思っていた。
だが、もうとっくに代替案を見つけていたことや……
そもそも最初からそんな宝石つける方が悪い、と思い、しばらく放置していた。
だが最近、上記代替案のボールペンについても、
- 塗装が剥がれやすい
- 高い
- 普通の店では売っていない
などの弱点があることに気付き、そしてもう塗装もボロッボロになってしまったこともあり、三菱鉛筆を信じて買ってみることにした次第である。
買ったのはベージュだ。
最初、ツヤツヤなのが安っぽく思えたし、滑りそうなのとで全く良い印象がなかった。
マットなブラックを選ぶべきだったかと後悔した。
だが。
なんやかんや滑るということはなく。
ノックは非常に良い感触で。
だんだんクラシカルさすら覚えてくる風合い。
それに、マットブラックよりも塗装が剥げにくい(らしい)。
……良い。
めっぽう気に入ってしまった。
元来ジェットストリームという商品は、非常に評判の良いプロダクトだった。
それが文句のない外見を手に入れたわけで、これは文房具としては「日本一素晴らしい商品」と言っても過言ではないのではないか。
現にこれほどモノが良く、入手しやすく、お値段も手頃という文房具はそうそう聞いたことがない。
しかし、見れば見るほど質実剛健、シンプルなボールペンで、見ようによっては無印良品にでも安く売ってそうに見える。
確かにこれを「地味」と解釈し、何かの飾りをつけたくなる気持ち自体は分からなくもない。
……。
分からなくもないが、やめんかい!
思いついてもやめといたほうが良いことも、この世にはあるのだ……。
……ということで(?)、「日本一残念な商品」改め「日本一素晴らしい商品」候補に躍り出たジェットストリーム・プライムをどうぞよろしく。