Midnight Note

明日はどこまで行こうか。どこまで行けるだろうか。

謎漫画『とんかつDJアゲ太郎』が本当に素晴らしい

こんにちは、Mistirです。

さっそくだけど、みなさんは『とんかつDJアゲ太郎』という漫画をご存知だろうか?
ウィキペディアによると

とんかつ屋の跡取り息子揚太郎がクラブカルチャーに衝撃を受け、とんかつ屋とDJに数多くの共通点を見出しながら、その両方を目指して奮闘するギャグ漫画 

 って漫画です。
ジャンププラスという、ウェブ上で無料で読める媒体で連載されております。
毎週更新してます。アプリもあるので、スマホタブレットがあればいつでも屋外で読めます。


今回の記事では、この『とんかつDJアゲ太郎』がいかに素晴らしい漫画かってことを熱く語ろうと思います。ネタバレはしないので安心して下さい。

さて、件の『とんかつDJアゲ太郎』。

こんな感じの、お世辞にも「画力が高い」と言えない絵、「とんかつとDJに共通点を見出す」という謎すぎる着眼点……

f:id:Mistclast:20150509193546p:plain

 

f:id:Mistclast:20150509195829j:plain

 

カオスギャグ漫画は好きなので、普通に楽しみに読んでました。
が。

最近、この漫画に異常が起こっています。
最近この漫画に関して呟かれたツイートを、幾つか引用させていただきます。

 

 

 
普通にストーリー漫画として評価されている!
最近、ギャグ描写はほとんどありません。今の展開を一言で言えば……

超熱い。

いやー、僕も電車の中とかで毎週楽しみに読んでるんですけど……
第33話は目頭が熱くなりました。危ない危ない、電車で本当に泣くところだった。
この絵で熱くて泣けるんすよ。あり得ねえ。

っていうか、この漫画は本当に凄いんです。
何が凄いって、
「趣味も仕事も変わらない」って言い切ってるんですよ。

ジャンプの王道漫画もどんな漫画も、基本的に
「一つの物事を貫き通す」っていう美学が流れてるじゃないですか。
今ジャンプ本誌で連載されてるクッソ熱い漫画の『火の丸相撲』は「相撲に全てを賭ける」主人公の執念と清々しさが目立つ漫画ですし、「熱すぎて胸焼けがする」と話題の『僕のヒーローアカデミア』は「ヒーローになる」ってことをトコトン追求してる漫画です。

でも、『とんかつDJアゲ太郎』は?

とんかつ屋とDJを平行して、さらにどちらも頂点を目指してるんです。
これ、本来「ギャグ漫画」でしかできないことです。あるいは「完璧超人」が出てくる漫画。
あまり苦労しなくてもアレもコレもできるよー、みたいなキャラが出てくる漫画って結構多いですよね。でも、熱くはない。

とんかつDJアゲ太郎は、最初完全に「ギャグ漫画」のノリでした。
ですがだんだん、気付いてくることがあるんです。
主人公のアゲ太郎が、完全に「凡人」なんですよ。
ホンモノの「努力」「修行」だけで、趣味も仕事も上を目指している。しかも、そのどちらにも大きな「価値」を見出している。
そして気付いたら、「ギャグ漫画」を超えたストーリー漫画となっていました。



他の漫画じゃめったに見ない価値観ですよ、これ。
そりゃそうだ、気楽に描くと大やけどだもん。
仕事舐めてんのかって話になっちゃう。


この方のツイートが本質を突いている。

 『コンプレックスエイジ』は以下のような内容の漫画です。

コスプレイヤー〈凪〉こと、片浦渚は、高校時代からコスプレにいそしんでいた。ネット上でも話題になり、日々に充実感を感じていたが、年下のレイヤーたちと知り合うようになってから、さまざまな葛藤に直面する。自分よりもその子のほうがキャラクターに同化できるのではないか。自分が派遣社員として勤めている職場の正社員が、レイヤーであることが職場に知られたために退社を決意したこと、知られていないとおもっていた母親に、高校時代からコスプレをしていたことを気づかれていたこと、そうした葛藤のなかで、渚は、自分の趣味にどう向き合うかを考え始める。(以上3巻の前半まで)

 ウィキペディアより引用。
この漫画も、結構「クるものがある」ってネットで話題になってた漫画です。

うん、確かに凄くリアルだ。趣味が仕事の足枷となる……多分、この感情を経験した人は凄く多いのだろう。

 


だけど、僕は『とんかつDJアゲ太郎』の価値観を強く推したい。
2話の名言。

f:id:Mistclast:20150509200107p:plain

これだけで見ると本当ただのギャグだけど、今の展開を見ると普通に熱い台詞に見える。

あまり詳しくは言わないけど、今「自分の職業に一筋であるべき」っていう考え方の登場人物と、アゲ太郎の二人が交錯するっていうスッゲー面白い展開になってるんです。

 

この
「豚をアゲるか客をアゲるかに大したちがいはねぇ!!重要なのはオマエがグルーヴを感じるかだ!!」
って名言は漫画の枠を通り越して、人生哲学の領域に達しているようにさえ見えてくる。いや、ホントに見えてくるんですよ。
この言葉に対して、アゲ太郎が真摯に生きてるんです。本当に「どっちも同じ」っていう世界観のもと生きてるんです。
これって、凄くカッコよくないですか?

 

読みたくなった方は、早速ジャンププラスで3話まで読んでみてください。
下のリンクから飛べます。

plus.shonenjump.com

 そして続きが気になった方は、単行本を買って追い付いてから、無料の連載を追いかけてみてください。

 

 

とんかつDJアゲ太郎 1 (ジャンプコミックス)

とんかつDJアゲ太郎 1 (ジャンプコミックス)

 

 

とんかつDJアゲ太郎 2 (ジャンプコミックス)

とんかつDJアゲ太郎 2 (ジャンプコミックス)

 

 

とんかつDJアゲ太郎 3 (ジャンプコミックス)

とんかつDJアゲ太郎 3 (ジャンプコミックス)

 

 

とんかつDJアゲ太郎 4 (ジャンプコミックス)

とんかつDJアゲ太郎 4 (ジャンプコミックス)

 

 

 


本当に熱い漫画ですよ。読んで損はしません。

 

 では、また次の記事で。