僕の感想は「出来が良すぎてちょっと引く」です。
誰が観ても絶対に面白いぞ、って断言できるアニメってなかなか無い。
でもこれはそうとしか言いようがない。
そして中毒性のあるOPですよ。
いやもう完璧すぎて。
で、何度か観てる間に「完璧さ」がロジックとして「理解」り始めてきて。
世田介くんになってしまった。
(引用は10巻41話)
そしてOPとシンクロしすぎてちょっと泣いた。
この世でパリピ孔明のOPで泣くやつ僕だけだと思う。
これは言語化しておかねば、という使命感に駆られたため書こうと思う。
なお、画像は基本的に公式OP動画のスクリーンショットによる。
七変化孔明からのタイトルロゴがドーン!
まず、三国志っぽいイントロ音、オリジナル感ある孔明。(0秒)
からのテンポに合わせて七変化孔明。
実は7どころではない。
数えると11变化していた。
からのクラブ。
からのタイトルロゴがドーン!に合わせて「チキチキバンバン♪」
お分かり頂けただろうか。
ここまで12秒だ。
12秒で、作品の要約が完全に終わっているのだ。
作品のコンセプトの根幹部分はもう少なくとも十分伝わっている。
もうここまでくると侍だ。
それもめっちゃ強いやつ。
一騎打ちで絶対負けないやつ。
七人の侍で構えだけで「もう勝負はついてる」って第三者の侍に言われてたやつ。あいつだよもう。
このOPのパワーに勝てるやついるの?
僕は無理。まずここでぶっ飛ばされる。
初見だと「なんだこれw」が勝つけれど、少し冷静になると明らかにオリジナルソングじゃないなこれと判断がつく。
そして連鎖的に気付く。
「あ、これクラブカルチャーのインスパイアというか、先人へのリスペクトというか、このOP自体がクラブカルチャーの上にあるんだ……」と。
僕はクラブカルチャーそのものには詳しくない*1ので深入りはしないが、素人目線でもそう感じたので、精通している人なら感涙モノなのだろう。
主人公は二人なんだぜ
クラブのライトに埋もれる感じでのEIKOやっと登場(やっとと言いつつ17秒)、からのモンタージュ風演出。
この演出にも専門的な名前があるかもしれないが知るかそんなもん。
とりあえず意図的な情報過多。
緩急の妙。
作品の要約を頭にインストールさせたところで、最高潮のままさらにドバッと情報を流し込まれる感じ。
……たまらない。
まさに「はじめからクライマックス」。
そして25秒、情報過多から一転、一気に引く!!!!
……シンプルだ。
誰がどう見ても分かる。
そう、ここで描かれているのは。
「夜の街を怪しいダンスをしながらこちらへゆっくり近づいてくる孔明」だ。
……。
「夜の街を怪しいダンスをしながらこちらへゆっくり近づいてくる孔明」!?
……
「夜の街を怪しいダンスをしながらこちらへゆっくり近づいてくる孔明」!?
多分この世にこれまで存在しなかった日本語がここに存在している。
冷静に考えよう。
意味が分からない。
情報も少ないように見えて異常に多い。
だけどクライマックスを食らった直後なので、我々はもう、「夜の街を怪しいダンスをしながらこちらへゆっくり近づいてくる孔明」をそういうものなんだと受け入れてしまう。
そして作品のコンセプトとも完全に一致しているのだ。
ああ、もうそういうアニメなんだな。
……いや、でもなんだこれ?
「夜の街を怪しいダンスをしながらこちらへゆっくり近づいてくる孔明」が出てくるアニメなんだな。
納得だわ。うん。
……なんだこれ?
書いてて思ったけど『ダンベル何キロ持てる?』並みの筋肉アニメだと思う。
しかもこっちは計算して殴ってくるタイプの知性を兼ね備えたゴリラ。
知性を兼ね備えた……
……知性……
……これも孔明の罠!?
もう誰がバカで誰が頭良いのか分からなくなってきた。
もう踊ろう!チキチキバンバン♪
次。
運転孔明とボンネットに乗るヒロインEIKO。
オサレ。小休止。
そして夜の街を怪しいダンスをしながらこちらへゆっくり近づいてくるEIKO。
屋根に移動するEIKO。
運転孔明。
もうこの時点でこのアニメが「孔明とEIKOのバディもの」ということもバッチリ伝わる。
あとEIKOがとにかく可愛いってことも伝わる。
ヤバい。
「今ひとつ売れない歌手」って設定だけど、ここまで魅力的だと「明らかに現実だと巨乳なのに貧乳扱いされてるアニメキャラ」と同じ匂いを感じる。
閑話休題。
で、満を持してのシンクロダンス。
「バディもの」感がグイグイ強調される。
まだまだ要素はあるぜ
ちゃんと三国志要素もあるよってことをきっちりアピール。抜け目ない。EIKO可愛い。
そして過去の中国(蜀?)を歩くEIKOと日本を歩く孔明でバッチリ対比。
そして……
ごめん、わからん!!!完全に理解してなかった!!!!嘘だった!!!!何これ!!!!!
忘れよう。
いや、大事なのは次よ次。
増えたよ!!!!
いや、でもここマジでこのOPの真骨頂。
考えてみてください。
「OPが盛り上がってるところで夜の街を怪しいダンスをしながらこちらへゆっくり近づいてくる人たち」が悪い人たちなわけがないんです。
現実で見かけたら通報しましょう。
昨今のトレンド「悪い人は極力少なく」をしっかり伝えてます。
良い人がいっぱい出てくるギャグ作品が昨今の長いトレンドなんです*2。
鬱展開に怯える必要もないんです。*3
かーらーのー……
そこはかとなくエモいカットをドーン!!!!!!
意味不明スタートからの!エモい!ドーン!パーリーピーポー!!!!!!YEAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAH!!!!!!!!!!!
最高だぜえええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!
(チキチキバンバン♪)
ま"だ増"え"た"ああ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ””!!!!!!!!!!!!
(チキチキバンバン♪)
でもやっぱり……
主役はこの二人なんだよな……
あれ?俺たち何年前からこのアニメ観てたっけ?
そして真のクライマックス……
なんか出たんだが!!!!!!????!?!?!?!?!
そこはかとなく作画が雑ななんかが出たんだが!!!!????!???
……なんだろう、冷静に考えたら負けな気がする。
……あれ?どこから???ん?
冷静だった瞬間ってあったっけ?
デン!!!!!!!!!!
終わりに
こんな記事になるはずじゃなかったんだけどな……
疲れてるのかもしれない、休みます。*4