Midnight Note

明日はどこまで行こうか。どこまで行けるだろうか。

複雑な自分に疲れるから、シンプルな世界に憧れる

こんにちは、Mistirです。

仕事が早く終わったから、酒を飲みながら映画を観ている。
今日はミッドナイト・ラン。 

ミッドナイト・ラン (吹替版)

ミッドナイト・ラン (吹替版)

 

最近は立て続けに昔の映画を観ている。

ノスタルジーへの逃避。
まぁそれだけの話なのかもしれないけど、なんだかそれだけじゃない気がしてきた。
今日はそんな話。

 

 

 

シンプルな世界で

まぁミッドナイト・ランはともかく、昔の映画は概して「シンプル」だ。
そりゃまぁ複雑なものもあるけど。

バイク映画をよく見る。
まずはこれ。

汚れた英雄

汚れた英雄

 

バイク漫画、『ばくおん!』の原作で主人公以外がこの映画(をモデルにしたとしか思えない映画)を観て爆笑するシーンがある。 

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いや、まさにこんな感じになる。
カッコよさがあまりにも臭すぎる。
それでもあのラストレースに痺れない奴はいないと思ってるけど……

最近ずっと勧められてきた『狂い咲きサンダーロード』を観た。

色々ともう無茶苦茶だ。
まぁ調べていただいたら分かるのだけど、圧倒的パワーで攻めてくるタイプの映画だ。
こんな映画は今は撮れないんじゃないだろうか。
ハイアンドロー?そんな映画知らない

似たようなタイプの映画で、もっとジメジメした映画に『さらば青春の光』がある。

さらば青春の光 [Blu-ray]

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多分、今は絶対に撮れない映画だと思う。
テーマが普遍的かつ、そのテーマに対するアプローチがあまりにも飾らなすぎて、逆に違和感がある。
今同じテーマで撮られたならもっと飾られてしまうだろう。

……まぁ。
僕だって、「昔のものは全てシンプルだった」なんて断ずるような馬鹿な真似はしない。
多分、今のよほどややこしい心理描写の小説だって、スタンダールの『赤と黒』の描写のねちっこさには及ばないし、プルーストの『失われた時を求めて』には及ぶべくもないだろう。 

赤と黒(上) (光文社古典新訳文庫)

赤と黒(上) (光文社古典新訳文庫)

 

 

失われた時を求めて 1?第一篇「スワン家のほうへI」? (光文社古典新訳文庫)

失われた時を求めて 1?第一篇「スワン家のほうへI」? (光文社古典新訳文庫)

 

要は……

たまたま僕が観た古い映画が、「今は求められにくくなったようなシンプルなカッコよさや生き方」を愚直に追求しているだけの話かもしれない。
少なくとも『汚れた英雄』を観て頂くと、必ず僕の言っていることが分かるはずだ。

だんだん、普通に日々過ごしてるだけで「自分の立ち位置が」「とても複雑なもののように」 思えてくることがある。

そんなときにはリセットしなければならない。
酒と、映画で。
それから僕にはバイク。

あれもこれも。
そんな自分の在り方を、「単純さ」で満たす。
何もかもを抱え込まないと気が済まない自分に、「そんな悪趣味に走るな」と諭す。
そんな時間を、時折猛烈に欲する。

複雑で満たされた自分を、複雑さから解除する必要性。
……これは現代病の一種なのだろうか。

……などと急に思いついたから、勢いで酔ったまま書き殴った。
特に意味はない。「単純な」感情に引きずられて書いただけだ。

それだけの話です。

お読み頂き、ありがとうございました。
ではまた。