当ブログはなるべく客観性を心がけている。
だがClariSに関する記事は別だ。
もうClariSファンが一人でも「分かるわぁ」って言ってくれたらそれで良いや、っていう気持ちで僕は今日も怪文書を書くのである。
そんな中、発売されたミニアルバム『WINTER TRACKS -冬のうた-』
ClariS恒例の四季をテーマにしたカバーアルバム。
今作は3作目にあたる。
1作目『SPRING TRACKS -春のうた-』ではアニソンアーティストらしくアニソンのカバーが中心だったのだが、2作目『SUMMER TRACKS -夏のうた-』ではアニソンに拘らず、隠し玉を含みつつもレトロさが光るアルバムとなっていた。
そして今作、『WINTER TRACKS-冬のうた-』である。
なんと、アニソンが一曲も入っていない。
そして30代を狙い撃ちのセレクトである。
ということで一曲ずつ聴いていこう。
なんと、アルバムを買わなくても全曲YouTubeで聴けてしまう。
超太っ腹である。
でもみんなどうせ買うんでしょ?
1. スノーライト
割愛。オープニング曲だが、あえて後で語ろう。
2. WHITE BREATH
兄貴!!!!
20代後半〜30代で西川貴教を嫌いな人がいるだろうか、いや、いない(反語)。
そしてこの記事を読んでいる人間にClariSを嫌いな人がいるだろうか、いや、いない(反語2)。読んでいるとしたら相当変な人である。
そんな二組(?)がフュージョンしたら、どうなるか。
良くなるに決まってるのである。
が、不思議なのは……
クソ古く感じるのである。良い意味で。
T.M.Revolutionあるいは西川貴教の曲は、良くも悪くも世界観が強すぎて古いとも新しいとも感じないのだが、このClariSバージョンはなんだかとっても懐かしくなるのである。
キー変更のせい?それもあるが……
そもそもClariSは何を歌ってもちょっと古くなるアーティストだった。
ClariS限界オタクたちはリコリス・リコイルOP『ALIVE』にClariSの新地平を見た。
だがこの曲も「少し懐かしい」という評価があるくらいなのだ。
わかる。
それはClariSのパワー、磁場なのである。
そしてスタッフたちはそれを重々承知なのだ。
そうじゃないと大名曲『Summer Delay』なんて曲が生まれるはずがないのだ。
詳しくは過去記事を参照頂きたい。
3.ORION
中島美嘉の名曲。
高校の頃まどマギにドハマリしてた層と中島美嘉のファン層、ズレてないか……?
と思ってしまうのだが、ClariSにとってはそんなこと関係ないのだ。
……そもそも、1作目のカバーアルバム、『SPRING TRACKS -春のうた-』からして、オタク層と直球でマッチングするとはあまり思えない松たか子の『明日、春が来たら』のカバーを入れていた。
そう、ClariSとのマッチングが全てなのだ。
30代オタク男性を「刺し」ながらも「媚び」ない。
そんなスタッフを愛してるよ。*1
それはさておき、曲である。
やっぱり名曲……!であり、そしてカレンの歌声に注目してほしい。
筆者は切なさと色気はクララの担当というイメージだった。
だが、この曲では……
二人で同じ役割を担っている!*2
っていうか本当にこの人ら歌上手いよなぁ……(しみじみ)
本当に上手いよなぁ……
デビュー当時は「中学生なのに」という余計な言葉が頭についていた「歌が上手い」アーティストだったが、もう今は本当に暴力的に歌が上手いんやわ。
しみじみしながら、僕は次の曲に刺し貫かれ死んだ。
4. White Love
なんかうわあああああってなった
なんか、うわああってなった。
あああ。
戻れ、我が語彙力。
筆者はド直球で世代だった。
なんか知らんけどずっとこれを聴いて育ってきた気がする。
この曲が好きだー、って自覚したことは無いのだが、Claris版『secret base』を聴いたときと同じ気持ちになった。
どちらの曲も、なんか物凄い力があるのだと思う。
特に30前後の層を「あの頃」にグワっと戻す力がある曲だ。
ソースは俺。
普段はこんな横暴なことは言わないのだけれど、このブログにおいて俺が法律だ。
そしてClariSが憲法であり、主権はClariSファンに属する。
自分でも何言ってるかよく分かっていない。
閑話休題。
とにかく、そんな曲をClariSが歌うと……
もうね、むせ返るほどの、息苦しいほどのノスタルジーだよね。
懐かしいって言葉すら吹っ飛ぶ。
こんなんノスタルジー界の井上尚弥だよ。*3
で、だよ。
……で、だよ。
ここからエンディング、何が来るんだって思うじゃん?
5.サイレント・イヴ
おいおい……
本音を言うと、『White Love』の方が思い入れがあり、少し世代がズレていたこともあって、この曲に関してはそこまで「懐かしい」とはならなかった。
だが、「少し世代がズレている」、それだけが理由か?
違う。
この曲、違う。
文脈が違う。
「ノスタルジー」とか「懐かしい」じゃない。
これはもう、なんというか、「今の魂」に直接響いてくるんだ。
多分これは……「冬のうた」そのものなんだ。
「時代を超える」曲に、「懐かしい」という言葉は少しそぐわない。
そういうことなのだと思う。
……いや、そう言うと『White Love』が時代遅れみたいな意味合いになってしまうので少し抵抗があるのだが、やっぱりどうしても『White Love』にあったむせ返るほどのノスタルジーは、この曲からは感じられないのだ。
「懐かしいからこそ良いもの、懐かしくならないからこそ良いもの」。
それはどちらも大切なものなのだと思う。
『サイレント・イヴ』は時代を超える。
冬、愛、悲恋、孤独を乗せた、魂に突き刺さってくる強い音楽。
それは、あまりにも普遍的だから。
……強いなぁ。
この曲も、この曲に負けないClariSも、強い。
でも原曲の辛島美登里よりも、優しい。
俺も強く、優しくなろう。
努力、未来……
(異物混入)*4
……さて。
意図的にスキップしていた一曲目について語らせてほしい。
再び1. スノーライト
ああもうクソ大好き(語彙力再消失)。
いやぁ、この曲、『サイレント・イヴ』と対比させることを明らかに意図して1曲目に置いてるのよ。
だって I'll be with you forever! だぜ?
『サイレント・イヴ』で切なく寂しくなるオタクに寄り添ってくれるClariS優しすぎるだろ。
『サイレント・イヴ』っていう冬のうたのイデアみたいな曲にこの一曲だけで立ち向かってる(???)の強すぎるだろ。
アイドルソングとして純粋に練度が高すぎる。
っていうか『サイレント・イヴ』でしんみりして『スノーライト』で優しく寄り添われたら冬が終わらねえだろ。
それが狙いか!
っていうか普通にこの曲めちゃくちゃ好き(語彙力再々消失)
好き。
好きだわー……
2. WHITE BREATH
兄貴!!!!
20代後半〜30代で西川貴教を嫌いな人がいるだろうか、いや、いない(反語)。
そんな二組(?)がフュージョンしたら、どうなるか。
良くなるに決まってるのである。
(適当に上にスクロールしてもう一度最初から読み返しつつ、何度でもClariSの曲を聴きましょう)
良いクリスマスを。