ども、Mistirです。
ちょうど昨日もプチ炎上のことで記事を書いたんだけど……
今日たまたまトレンドに上がってて目に入った
「ちょいワルジジ」
という単語。
これが、もう……
なんというか、「ちょい(どころじゃなくてもうなんか色々と)ワル(いどころかもう最悪な)ジジ(い)」って感じで、一周して笑えてくるようなものだった。
笑った勢いでまとめたくなった。
簡単にまとめてみよう。
コンセプトは?
問題になったのはこの記事。
「定年後は好きなように生きたい」「まだまだ女性にモテたい」──そんな“枯れたくない男性”のための雑誌が誕生する。その名も『GG(ジジ)』。創刊するのは「ちょいワルオヤジ」の流行語を生んだ伝説の編集長・岸田一郎氏(66)だ。
ジロスタイル 〜だれでも実践できる45の「自分の活かし方」〜
- 作者: パンツェッタ・ジローラモ
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2013/11/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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今見てもカッコイイ。
それはそれとして。
「金は遺すな、自分で使え」というテーマで、“ちょいワルジジ”になるためのファッションや車、バイク、旅行、アンチエイジングなどを特集していくという。
うん、確かに老いてなお趣味に生きたいとは常々僕も思っている(24歳)。
あと「歳食ってもモテたい」っていう考え方には賛否両論あろうが、僕個人としては人なら一生そうあって良いと思ってる。
「ちょいワル」のイメージで車とかバイクを取り上げないでくれとは言いたいが、細かいことはまぁ良いじゃないか。
とりあえず、その具体的中身。
創刊号では「きっかけは美術館」という企画を予定しています。「美術館なんて出会いの場所になり得ない」と思うかもしれませんが、実は1人で美術館に訪れている女性は多い。しかも、美術館なら一人1500円程度だからコストもかからない。
まずは行きたい美術館の、そのときに公開されている作品や画家に関する蘊蓄を頭に叩き込んでおくこと。
熱心に鑑賞している女性がいたら、さりげなく「この画家は長い不遇時代があったんですよ」などと、ガイドのように次々と知識を披露する。そんな「アートジジ」になりきれば、自然と会話が生まれます。美術館には“おじさん”好きな知的女子や不思議ちゃん系女子が訪れていることが多いので、特に狙い目です。
……
おいコラ!!!!!!!
早速趣味をツールに使うなバカ!!
ナンパ目的のために頭に知識突っ込んでる時点で全然粋じゃねえ!ちょいどころかすげぇカッコ悪いわ!
たとえば、料亭などで出される「鮎の塩焼き」の食べ方をいまの若い人は知らないことが多い。尾ヒレを外してから、横にすぽんと骨を抜き、塩がたくさん付いている方から順に食べる。
こういう粋な作法は経験していないとわからないから、教えてあげると若い女性は感心するわけです。
牛肉の部位を覚えておくのもかなり効果的。たとえば一緒に焼き肉を食べに行ったとき「ミスジってどこ?」と聞かれたら、「キミだったらこの辺かな」と肩の後ろあたりをツンツン。「イチボは?」と聞かれたらしめたもの。お尻をツンツンできますから(笑い)。
セクハラやめーや!!!!!!!
……頭痛が痛い……
なんだかド直球にアウトすぎて、ごく普通のツッコミしかできねぇ……
そもそも
「知識ひけらかす」って一番嫌われるし……
しかも、亀の甲より年の功で得た教養じゃなくて付け焼き刃で得たもの、しかもそれを上から目線で……
しかも、相手がなまじっか歳上だったら気を使って聞いてくれる人もたくさんいるだろうけどさ……それ利用したらいかんでしょ……
あまりにも無様過ぎる。
実際Twitterで検索してみると賛否両論って感じじゃなく、もう徹底的に否で、男女問わず嫌悪感が示されている感が凄い。
男女問わず嫌われる行動の典型例を描いてしまった形だ。
でもこれって……
本気、なのだろうか。
いや、なんというか……絶句している。
信じたいのだ。
これが狙ったものであることを。
いまの50~60代というのは生まれながらにして経済的に恵まれてきた“奇跡の世代”。若いうちからいろいろなモノや遊びに触れてきて、造詣が深いのだから引っ込んでいたらもったいないですよ。もっと自信を持って「ちょいワル」を目指してほしいと思います。
こんな不快な文章狙わないと書けないよ……
だからまぁ、確かにこれは……
上手い戦略と言えば、上手い戦略だ。
その戦略が意図的かどうかは別にして。
だって……
若い世代はSNSで「炎上」させて、話題にしてくれる。
「対象世代」は鵜呑みにしてくれる。
……地獄かよ……
まぁ、若い世代にせよ「対象世代」にせよ、雑誌のナンパ術を信じる層はいるのだろうから、有効なんだろう。こういう売り方は。
もう一度言おう。
…………地獄かよ…………
ってことで僕もこの「地獄」に加担してるわけになるんだけど。
実はもう僕は、なんというか一周して「楽しんで」て、ここまで露骨に気持ちの悪いものがどのような形に落ち着くのか、非常に興味がある。
そんな岸田氏が6月24日、50~60代を対象にした月刊誌『GG』を創刊する。
もうすぐ創刊だそうだ。
僕は多分買わない……
書き始める前の想像以上に、なんら実りのない記事になってしまった。
ごめんな……
ではまた次の記事で。
お読み頂きありがとうございました。