7年前、こんな記事を書いた。
あれから7年が経った。
というよりそもそも、ここしばらくブログを更新していなかった。
しかもたまに更新したかと思ったら仏教の話だとか不安の話だとか、暗いことばかり書いていた。
実際のところ、色々なことが変わった。
ここ7年間であったことを列挙する。
- 色々なところを旅し、様々なライダーハウス、ゲストハウスを巡る
- バイクを3台乗り換える
- 個人事業主として独立
- ベンチャー企業にスカウトされる
- 数名の女の子と付き合う*1
- キャンプを始める
- 登山を始める
- スカウトされたベンチャー企業を辞めてまた独立する
- 週3-4で半隠居的な働き方を始める
- 司法試験に挑み始める
そしてここ1年であったことを列挙する。
- 司法試験勉強のやる気が出ず適当に日々を過ごす
- 結婚を念頭に置いて付き合ってた女の子に結構重めのトラウマを負わされる*2
- 高級腕時計を買う
- またまたベンチャー企業にスカウトされて結構な立場になる
- 結構な立場になっちゃったので司法試験挑戦を心置きなくお休みする*3
- 車(ロードスター)を買う
- グランツーリスモ7を買う
- ハンコンとかコックピットのセットを買う
- バチクソにハマる
- ロードを快適にするためPS5を買う
……うん、自分でもヤケクソじみてると思う。
これはなんというか……とにかく、自分で自分を治療しようとしていたのである。
司法試験勉強のやる気が出ない辺りから、最低限の生活はできていたのだけれど自尊心が著しく下がっており、当時付き合ってた子から負わされたトラウマでトドメを刺された形だった。
それに、ここ1年で無駄に太ってしまった。
10年前と比較すると10kg以上太っている。
ボロボロの心と体。
もう色々限界だった。
高級腕時計を買うくらいの預金はあった。
欲しかったのはとても良く出来た腕時計だった。
思い切って買ってみたら自分を縛り付けていた縄のようなものがほどけたような気がした。少しだけ、だけど。
そして前々から欲しかったというか、興味があった車を買った。
さすがにキャッシュ一括で買うのはキツかったのでローンだ。
買った車はロードスターRF。
二人乗りオープンカー。
うーんとってもセクシー。
こんなもん独身30代じゃないと買えねーな、と思って思い切った。
買ったのは前期型で、後期型はエンジンが滅茶苦茶強化されてると買ったあとに気づきちょっと凹んだが、まあ十分速いので良しとしよう。
そして車に付随して興味があったグランツーリスモを買ってみた。
ここからは個人事業主として溜めていたバッファ資金と小規模企業共済*4の解約金を大放出である。ヤケクソとも言う。
結果、滅茶苦茶楽しくて延々と走り続けている。
正直なところロードスターよりもハマってるかもしれない。
ここ1年以上、「酒やご飯を置いてでもやりたいこと」って無かったんだなぁ、と実感した。
だんだん酒よりもご飯よりも車が頭を支配するようになってきたので、増えた贅肉の10kgを落とすことにした。
あすけんでの分析を始めたが、「こりゃ太るわ」と実感した。
同時に分析自体がとても楽しくなってきて、今までよりもダイエットに成功しそうという明確な手応えを感じている。
もともと筋トレはやっていてベンチは80kgなら8レップは挙げられるし、ジムに抵抗はない。
アニメをスマホで見ながらジョギングを続けている。
ジムに行く気がない日でも、暴食したくなったらひたすらモニターの中のサーキットを走れば良い。
なんなら、休日は車かバイクで美味いもの食って温泉に入りに行けば良い。
自分で言うのもなんだが、旅先で人と仲良くなるスキルは非常に高く、一緒に飲むと大抵の人とは仲良くなってしまう。
車を買ってから巡ったゲストハウスや飲み屋さんでずいぶん人と話した。
……
スゥー……
フゥ……(深呼吸)
……なんというか。
「成ったな」という感じである。
……独身男性、として。
……
結婚……できねえな、これ……。
っていうかだんだん……したいのかどうかすらわかんなくなってきた……
前の記事に書いた「社会的評価」っていうのは、仕事目線でならある程度手に入れたし、仮にその立場がなくなってしまったとしても、なーんとなく「自分は本当に孤独にはならないだろう」という確信がある。
友達はまあいるし、仮に彼らがいなくなっても酒さえあればどこでも人と仲良くなれる。
なんというか、こう、そうじゃなくもっと深いレベルの繋がりを持った異性の相手が欲しくないといえば嘘になる。
現にマッチングアプリにもチャレンジしてみた。
が……ひとまずはダルさが勝った。
やっぱり人から厳しく評価されるのはゴメンだ。
それにもう、あまり恋愛で傷つきたくないという気持ちもある。*5
下世話な話だが、もう一つハマっているものがある。
VRのAVである。
……。
もう一度言う。
VRの。AVである。
大事なことなので2回言いました。
そのため詳細は省略します。
色恋沙汰のトラウマをエロで補うのってどーなんだよ、って心から思う。
だが、同時に言いたい。
……少なくとも……多少は……
……補われて、しまっているのだ……
補われて!しまっているのだ!
いやいや、ダメだろ補われちゃ。
言い訳が効かなくなるじゃん。
「お前、性欲があるだけで別にそれ以外の理由で結婚とか必要ないんじゃね?」って言われたときの言い訳が。
……まぁ。
前結婚を前提に付き合ってた子は決して性欲だけを理由に付き合ってたわけじゃなかったし、そこにはツッコミどころもあったけれど真っ当な関係性が存在していたと認識している。
自分なりに努力もしてきたし、できる限り誠実でいたつもりだ。
あまり自分を卑下するつもりはない。
ただ、その努力はバッサリと斬り捨てられ、心は色々な方面から折られてしまったのは事実だ。
だからもうなんというか、恋愛のために「頑張る」とか「努力する」という気持ちにはなれない。少なくとも今は。
それで性欲まで満たされてしまったら……まあそりゃ、ねぇ……
まあ、どこかでまた色恋沙汰を「頑張る」っていう気持ちが生まれたら、そのときは全力で頑張ろーかな、とは思っている。
今はグランツーリスモで早くオンライン対戦できる程度に走れるようになるだとか*6、10年前の体重に戻しつつセクシーマッチョなボディを得るだとか、せっかく買った車で色々なところ旅するだとか、色んな人に出会うだとか、バイクでも走り回るとか、あと仕事もテキトーに頑張るとかそういうので精一杯。
ただ独身云々を置いておいたとしても「このままだとシンプルに馬鹿になるな」という危機感もあり、ちまちまと勉強したり、車での旅先では史跡や博物館を巡ったりはしている。
あとやっぱりアウトプットって大事だなぁと思い、久々にブログを更新することにした。一応人と交流しているとはいえ、心が内に内に向かってるってのは否定できないし。
色々長い期間を経て頭の中にストックしたことはあるので、今後適宜放出していこうと思う。
あの頃の自分へ
高校の頃、文学青年にすらなれない、ただただ尖っていた自分にとって、バイクや車や腕時計で自分を満たしている社会人は、究極の侮蔑の対象だった。
あの頃の僕が言う。
お前はその程度か。結局金か。
今、僕は答える。
ああ、僕はこの程度さ。
だけど「結局金」っていうのは、違う。
やってみりゃ楽しかった。
それなりに金はかかっちまったけど、仕方ない。
それだけだ。
そして人生はそれが死ぬまで続く。
飽きても飽きてないふりするか、次の楽しいものを探す。
それだけしか選択肢はないんだよ。
いや、もう一つ。
「全てに文句言って、全てを恨んで、『そんなんじゃ俺は満たされない』って叫びながら生きていく」ってのもある。
それはそれで仕方ないとは思うけど、俺はそれを選ばなかった。
俺は俺のこと、偉いと思うよ。
でさ。
「この程度」の俺がどこまで行けるのか、ちょっとだけ興味が湧いてるんだ、今は。
去年はなんか、もう十分生きたなって気がしてた。
死ぬのは未だにすげー怖いけど、それはそれとしてもうあとは「余生」だなって。
でも今はもう少し、もう少しだけ先を見たい気がしてんだよ。
車もバイクも腕時計も酒も楽しみながら、さ。
いいじゃねえの、誰にも迷惑かけてねえし。
俺は俺のこと、捨てたもんじゃねえと思うよ。
「お前も、いつか分かる日が来る」なんて言わない。
今の俺と違う結論にたどり着いてるかもしれないしな。
それもカッコいいと思う。
でも今の俺は「この世の全部がわからん」って言って華厳の滝に飛び込んだ藤村巌みたいな生き方がカッコいいとは思わないし、お前の苦痛の先にあるのって、究極的にはそれだけな気がするんだよ。
……ああ、でもこういう考え方、お前は享楽主義的だと切り捨てる立場だったかな。
俺も今、この在り方が正しいのかなんかわからん。
……いや、むしろ……
自分の在り方に対して、あるいは誰かの人生に対して「正しい」「正しくない」という判断が、それ自体できないものだって、ようやく少しだけ受け入れられるようになった、ということなのかもなぁ……
現代の皆さまへ
またテキトーにやっていきます。
MistiRoom改めMinakami Roomをどうぞ今後ともよろしくお願いいたします。
……Minakami Roomってダサいよね。
変えたい……