タイトルについて。
先に結論を言おう。
このBGMと。
この表情でやってくるアスランが頭を延々と横切り続け、今困っている。*1
誰か助けてくれ。
経緯
筆者はトンチキアニメを愛するオタクである。
もう10年近く前のアニメなのだが、『聖剣使いの禁呪詠唱』というとても頭の悪いアニメが特に好きだ。
「禁呪詠唱」と書いて「ワールドブレイク」と読む。最高だ。
『聖剣使いの禁呪詠唱』について説明しているととても時間がかかってしまうので、詳しい以下の記事より象徴的な一文を引用しよう。
「禁呪が面白くなったのではなく、我々がおかしくなったのではないか」
正気に返った誰かが叫ぶ。しかし、真に強い作品とは受け手の価値観を変革してしまうものだ。聖書だってそうだ。実際、アニメ『禁呪詠唱』ファン(とくに実況勢)の言動はどこか狂信者めいている。他の作品に触れているときから日常のふとした瞬間においても、ふいに思い出したり綴ったりしている。はたから見たらただの頭のおかしい人である。
まあつまり、私ははたから見たらただの頭のおかしい人なのだろう。多分。
それはそうと、そんな筆者が「ヤバい」「ヤバい」「アスラン」「ヤバい」だのなんだのとえらい聞くので、なんだか興味が湧いてきた。
どうも上の『聖剣使いの禁呪詠唱』リアルタイム視聴時を思い出す盛り上がり方をしているのである。
筆者はその時点でキャラの名前くらいしか知らなかった。
また、ガンダムシリーズに関しては苦手意識があり、履修していなかった。
設定が複雑な作品はどうも苦手なのである。
ということで西川兄貴ナレーションの総集編をまずは観てみた。(期間限定動画です)
「ほー、大体RRRやね」と比較的スッと理解できた。
よくわからなかったところは友人のガンダム博士に聞いたりニコニコ大百科で補完した。
続くガンダムSEED DESTINYの総集編も観てみる。
色々突っ込みどころはあったが、「あまり評判が良くなかった」ということは知っていたので、そんなもんかと割り切った。
「なんかどこ応援すりゃいいのか分からないから映画不安なんだけど」とガンダム博士に相談したところ、
「お前がその領域に来てくれて嬉しいよ」
というお言葉を頂いた。
何様やねんと言いたいところだが、20年待たされたオタクの言葉なので重みがあった。
とにかく、観てみた。
そして冒頭に書いた結論に至るのだが……そうだな、限りなく分かりやすく言えば……
『聖剣使いの禁呪詠唱』2と『ドラゴンボール超 ブロリー』を1、高橋邦子を1、最後にボーボボを適量足して2で割った感じの映画だった。
『ドラゴンボール超 ブロリー』とは
はああああああ!
ドカーン!!!!!
あああああああああああああああ!!!!!!!!!
バコーン!!!!!
パキーン(時空が割れる音)
という感じの映画である。
高橋邦子とは
高橋邦子を知らない方もいるかもしれない。
高橋邦子とは、川越が産んだ鬼才である。
詳しくは是非上記の動画を観て頂きたいのだが、
開始30秒で大量の坂戸市民と川越市民が爆死する。
そして坂戸大明神と川越皇大神が召喚される。
実際ガンダムSEED FREEDOMもそんな感じである。
ボーボボとは
こんなブログ読んでる人にボーボボの説明が要るわけないだろいい加減にしろ。
再度、結論
私は今感動している。
令和にこんなトンチキ……否、神アニメ作品を観られるということがあるのか。
一応言い訳しておくと、決してトンチキなだけの映画ではないことも理解している。
総集編観た段階でもこの作品が「運命とは何か」「運命に抗うとは何か」的なことをやろうとしてるのはなんとなく分かったし、そういったテーマに映画ではより直接的にしっかり向き合っていることは理解した。
そして多分、これを20年待ちわびた人はとんでもないクソデカ感情を抱えただろうな、とも。
けれどあまりにもパワー系なシーンが多すぎて、その衝撃で持っていかれてしまうのも事実である。
こんなことが許されて良いのか。
このアニメは『聖剣使いの禁呪詠唱』じゃないんだぞ。
『機動戦士ガンダム』という国民的IPだろ。
俺は観るものを間違えたのか。
でもマジで観てよかったです。
だって『聖剣使いの禁呪詠唱』の呪いから解き放たれたもん。
やべーよマジで。
令和に『聖剣使いの禁呪詠唱』の思い出を昇華してくれるアニメに出会えると思わなかったもん。(絶賛してます)
3度目の結論
『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』と『聖剣使いの禁呪詠唱』を観てください。